お米マイスターという資格がありますが、これはどんな意味があるのでしょうか。
このお米マイスターはお米の博士号的な資格になります。購入者からお米にどの程度詳しいかを判断する材料として考えて良いです。
そもそもマイスターと言うのは、職人の国ドイツにおいて有能な技術職人を育てる為に制度化してきたもので、巨匠や師匠の意味合いを持つものです。
お米マイスターは日本米穀小売商業組合連合会が主宰しており、米に関しての専門職経験を持った方だけが受験資格を得られます。この資格は平成17年に制定されたもので比較的歴史は浅いのですが、世界無形文化遺産として和食が登録されたこともあり注目されています。米を中心にした和食は健康的なバランス食として世界的に知られるようになったため、お米の重要性を理解する人間が大切になってきます。
お米には無数の種類がありますので、作られる地域や田んぼ、品質、特徴による違いを見極める必要があります。
お米の特性である品種や精米等に精通していたり、ブレンド、炊飯特性を見極めたりと、幅広いお米の知識を持って伝達力があり、米の特性を利用した商品作りを行ったり、お米マイスターの活躍の場は広がっています。
お米マイスターにはランクがあり、三ツ星と五ツ星があるのですが、三ツ星マイスターは資格取得には認定講座を受講してから認定試験を受ける必要があり、三ツ星お米マイスターの資格を取った後に受験可能になるのが五ツ星お米マイスターとなります。
三ツ星資格取得には、前提として応募資格を満たして認定講座を受けるのですが
- 米穀の届出事業者のうち小売業を営む者及びその家族、従業員
- 米穀小売業に5年以上従事されている方。
- 都道府県米穀小売組合に加入されている方。
これら3点の条件を満たす必要があり、他にも日米連理事長が必要と認めた方が応募可能になっています。
三ツ星に関しては知識力、五ツ星は技術力が問われるようになり、認定試験では試験官の方と口頭回答方式の試験が行われます。
玄米判断や炊飯クレーム対応、米品種、成分の説明能力等が認定試験で問われ、認定試験のラストにご飯の食べ味判断を行う食味官能試験も行われ、この試験によってブレンド技術や精米技術の判断を行い、五ツ星お米マイスターはクリアするのが難しい試験となっています。
お米マイスターの資格取得者は、小学校に授業に行ったり、会議をしたり、執筆活動や生産者との交流、様々な活動が取り組まれていて、米文化を見つめ直して、ご飯の素晴らしさや美味しさを未来に繋げていく支援を担います。
お米の米品質を見極めるだけでなく、米特性を活かしたご飯の炊き方や鮮度維持、保管、精米やブレンド技術などさまざまな知識をもっているので、頼りになりますね☆