米と梅干の相性が良いのはずっと昔から知られていますね。
コンビにでも梅干おにぎりはいつもランキング上位になってますし、だれもが梅干と白いご飯の相性の良さを自然に感じていることでしょう。
梅干とご飯が相性が良い理由
梅干を見るとと唾液の分泌が活発になりますね。
まずはコレが重要です。
お米に含まれるでんぷん(炭水化物)は唾液のなかのアミラーゼで糖類に分解されます。ご飯が甘いと感じるようになるんですね。
さらに、梅干の塩もポイントとなります。ご飯の甘みは砂糖などと比べるとすごく繊細なもの。
コレを梅干の塩やクエン酸が引き立ててよりご飯を甘く感じさせるのです。あんこを作るときにお砂糖とお塩をいれて煮詰めますが、アレと原理は似ています。スイカに塩とかね。
消化しやすい身体に優しい状態になるからこそ、美味しいと感じる。人間はうまくできていると思います。
いい塩梅ってどれくらいの量なの?
美味しいおにぎり一個あたりのご飯の量というのはだいたい80~100g(グラム)。 お米一合は炊き上がった後は300グラムくらいになるのでおにぎり3つは作ることができます。
では、おにぎり一個くらいのお塩の量はどれくらいにするのが美味しいのでしょうか。
おにぎりのちょうど良い塩加減は?
今回はいい塩梅についてお伝えしますね。
おにぎり一個の最も美味しいと感じられる塩は塩少々の量がちょうどいいと言われます。
塩少々を重さでかんがえていきます。すると、
おにぎり一個に必要なお塩の量は0.8~0.9グラムになります。
ご飯の重量の1%程度を入れるとちょうど美味しいという風に感じるんですね。
梅干しおにぎりの具材の量は何個がおいしいの?
梅干しにするとこのいい塩梅というのは何個分くらいになるのでしょうかね。大体ですが、紀州南高梅のギフト用の立派な梅干しは1個の果肉(可食部)20gになります。塩分濃度は10%程度になりますので、一個丸ごと食べると塩は2グラム使われていることになります。
1%が美味しいと感じやすい塩分濃度になるので、大粒の場合には半分の果肉の量(塩に換算すると1g)でちょうどいい塩梅になります。
紀州南高梅なら半分がぴったり!
中くらいの粒の梅干しの場合には果肉は10グラムになるので、一個入れるのかぴったりの塩分濃度になります。
是非参考にして美味しいお弁当を作ってあげてくださいね。
おかゆと梅干しの相性
皆さんは風邪をひいたとき、病気で食欲が出ない時には多くの場合梅干しのついたおかゆを食べませんか。
これも実はちゃんと科学的に説明された理由があるんです。
梅干しによるエネルギー供給
身体を動かすときに必要なエネルギーに炭水化物が使用されますが、その時にクレブスサイクルというエネルギーを作るためのメカニズムがあります。このために必要な物質が梅干しに含まれる「クエン酸」なんです。
クエン酸が豊富な梅干しをおかゆと一緒に食べることで、少量の炭水化物を効率的に栄養素に変換することができるようになります。これでエネルギーを補給して、回復を早める効果が得られるのですね。
さらに、唾液が出るということが経験的にもわかると思いますが、これで消化を促進します。風邪の時に胃腸を活発に動かさなくても消化することができるので、体力温存にもつながります。
梅干しの病気抑制効果がすごい
梅干しのパワーはエネルギーの変換効率が良いことだけではありません。
現代人が多く問題をかかえる生活習慣病にも効果があるとされます。日本人に多い胃がんの原因物質となるピロリ菌を倒す能力もあります。
さらに動脈硬化を防いで、血液をサラサラにすることもできるという。血糖値を低下させ細胞が酸化しないように効力を発揮してくれます。
まとめ
比較的やさしい風邪から、生活習慣病までさまざまなところに梅干しがすごい力を発揮することがお分かりいただけたでしょうか。
一日に1粒の梅干しで是非健康な毎日を手に入れましょう。