日本人は昔に比べてお米を食べなくなったといわれますが、それでも主食はお米でしょう。お米アレルギーがあるのかについて調べてみますと、やはりお米アレルギーは存在するようです。外食するにせよ、お弁当にせよ、白いご飯はつきものです。しかし、最近は白米に対してアレルギー症状を起こす子供が出ています。お米アレルギーって、どういうもの?
お米を食べるとアレルギー症状がでること
アレルギーとは、アレルゲンにふれたり摂取したりすることで、アレルギー症状を起こす病気です。厚生労働省が指定しているアレルゲン(健康保険適用で検査ができるアレルゲン)だけでも、170種類以上あります。子供が反応しやすい食物アレルゲンは5大アレルゲンといい「牛乳・卵・落花生・そば・小麦」です。このほかに、そば、落花生を加えて7大アレルゲンともいいます。アレルゲンには、食べ物だけでなく植物(杉・ヒノキなどの花粉も含む)やダニ、金属・天然ゴムなどが含まれます。アレルゲンのうち、お米を食べるとアレルギー症状がでることをお米アレルギーといいます。
かかりつけドクターと相談して、ご飯がNGになることも
お米アレルギーの場合は、症状に応じてかかりつけドクターからご飯NGの指示が出ることもあります。お米を食べなければ、何を主食にするの!?と思いますが、小麦(パンや麺類)や雑穀(大麦・粟(あわ)・黍(きび))などを代わりに食べます。また、お米に含まれるアレルゲン含有たんぱく質(アルブミン、グロブリン)を95%除去した特別なお米なら、症状なく食べられるひともいます。
ちなみにお米アレルギーの人は、白米はもちろん、玄米やもち米も避けたほうがいい場合があります。上新粉や白玉粉、お米を加工したもの(ビーフンや玄米茶、米こうじ、米みそ、みりんなど)も、初めて食べるときは注意が必要です。餅や餅菓子、せんべいも避けたほうがいいでしょう。
自己判断でお米を食べないのは、やめましょう
食べものは本来人間の体を作ってくれるものですが、そこにふくまれるたんぱく質に免疫系が過剰に反応しているのがアレルギー症状です。
あらゆる食品がアレルゲンになる可能性を持っていますが、お米アレルギーかどうかは専門の病院できちんと診断を受けなければわからないことが多いです。自己判断でお米を控えるのは栄養バランスの乱れを招きますので、もしかしてアレルギーではと感じたらお医者さんにいきましょう。