ご飯は炊飯器で炊く家庭がほとんどの現代。便利なのですが、一方で炊飯器で炊いたご飯は時々黄色くなってしまいませんか?
黄色くなると見た目にもおいしくなさそうですし、ちょっとガッカリします。
炊いた白米を黄色く変色させずにいるために気をつけるポイントをお伝えします。
炊飯器で黄色く変色させない方法
炊飯したらスイッチを切る
黄色くさせない方法は意外と簡単。
炊きあがったご飯が黄色くなるのは、炊飯器の保温時間が長いからなのです。
炊飯が終わったらすぐにスイッチを切りましょう。
保温しないことが大切。
炊飯器からすぐに取り出せないという場合には、保温をきるだけでもいいのです。
とはいえ、、炊いたご飯をすぐ全部食べるのは忙しい方にとっては難しいです。しばらくは炊飯器に保温するのが普通です。
ご飯の炊飯から黄色が強くなる目安ですが、2~3時間すると黄色を感じるようになります。
6時間くらいするとかなり黄色みが強くなるので、早めに保温をやめましょう。
ちなみに、ご飯の黄色への変色はご飯の成分の酸化という化学反応が原因だといいます。
酸化する=ご飯がまずくなる
ということですから、できるだけ早くスイッチを切ってご飯を冷凍しましょう。
保温をきると徐々に温度が下がるので変色の抑制にはなるのですが、炊飯器のお釜の中に長時間ご飯を置いておくのもNG。
ご飯が腐敗しやすくなります。
ちなみに保温時間が長いためにご飯が黄色くなるのは、アミノカルボニル反応という現象です。お米に含まれる糖とたんぱく質の反応によって褐色になってしまうんです。この化学反応はメイラード反応とも言われ、お肉を焼くときに茶色くなる減少と同じ反応なんです。
また、玄米の場合にはさらに保温に注意しておきたいです。
これは細菌の繁殖が考えられるからです。耐熱性菌のバチルス・セレウスのですがお米の糠(ぬか)部分にわずかに残っている可能性があり、これがちょうど保温の温度くらいで活発に動く可能性があるようです。普通に炊飯する分には全く害がないので安心してください。お米は正しい保存状態にしてくださいね。
保温ご飯の匂いが気になるなら炊飯器のお掃除
保温したご飯は匂いがあってイヤだという人は、炊飯器や保温ジャーをこまめにお手入れしましょう。炊飯器を使い終わったら、内ぶたや蒸気口などの取り外せる部品ははずして洗浄します。
洗った後は水分をよくふき取り、できればしばらく乾燥させてから取り付けます。蒸気が通る部分を汚れたままにしておくと、保温したご飯に嫌なにおいが付きやすくなるからです。
もちろん、使い終わったしゃもじをお釜にいれたままにして保温してはいけません。雑菌が繁殖して、嫌なにおいのもとになります。
冷凍したご飯は1ヶ月以内に食べきる
では、冷凍したご飯はいつまで保存できるのかといえば、目安として1か月くらいです。
1ヶ月以内なら、電子レンジで解凍すればおいしくいただけます。冷蔵庫で保存すると味が落ちてしまうので、それよりはラップに包んで冷凍庫へ入れるのがおいしい保存方法です。