おこわがモチモチ食感の理由とお祝いで食べられる意味

おこわは特別なご飯として、日本では昔から食べられてきています。

お誕生日や入学式などの節目の日や、お祭りなどおめでたい場面で食卓に並ぶと言うご家庭も多いと思います。

今回はおこわの食感になる理由、そしてお祝いで食べられる理由についてお話していきます。

おこわの食感がモチモチの理由

おこわの食感は使われているお米が普段白米として食べられている種類とは異なるためにモチモチになります。

一般に「もち米」と呼ばれるお米で炊かれます。

もち米は主な成分であるでんぷん質が、粘りが強いアミロペクチンが100%になっています。いつも食べている白いご飯は「うるち米」といって、でんぷん質の一部はアミロースと言う粘りが弱い成分でできているのです。

ちょうどおかゆを作るときに、ご飯がとろっとするのがアミロースの粘り具合をイメージしやすいかもしれません。お餅やおこわを作るときにご飯を炊飯器のようにお水の中で炊かずに、蒸し器で作るのも粘りが強すぎて炊飯器では難しいということもあるのです。

赤飯が小豆で赤い理由

赤飯はもち米を蒸すときに、小豆の茹で汁で染めて加熱するために赤くなっています。

実は色をつけるのは、「魔よけ」のためであるとされています。

小豆の紅色は魔よけの意味があるとされていて、お祝いの席や節目のときに使われているのです。また、小豆は白いお米よりも効果、お祝いの席を特別にするためにご馳走の意味もあるのでしょう。