一度は見に行きたい美しい棚田のまとめ

棚田は段々畑とも呼ばれる、傾斜の強い土地にある稲作地です。
日本はその土地のほとんどが山であり、主食であるお米を大量に栽培するためには平地だけでは足りないために棚田が生まれました。

日本の水田のうち、約8%は棚田だといわれていますが、徐々に高齢化が進みかかる労力も大きいことから作付け自体は減少傾向になります。

今回は減りつつある棚田の中で、地域の力で頑張って観光地になっている人気スポットに着目してみようと思います。

人気の棚田が見れる景勝地

有名な棚田のある場所を紹介していきます。

石川県輪島市 白米千枚田

日本で一番有名といっても良い白米千枚田。読み方は「しろよねせんまいだ」となります。

小さな田んぼが視界いっぱいに広がる原風景は絶景。1000枚を超える田が海に向かって綺麗に並んでいます。

イルミネーションも行われ、現在では全国から人が集まる名所となっています。

白米千枚田は世界農業遺産「能登の里山里海」の代表的な棚田として、年々注目を浴びています。千枚田は「日本の原風景」と呼ばれ、2011年6月、日本で初めて世界農業遺産に認定されました。
引用:http://senmaida.wajima-kankou.jp/

長野県千曲市 姥捨棚田

長野県の千曲川を見下ろす斜面に広がる田んぼ。姥捨棚田(おばすてのたなだ)です。広重の浮世絵などにも登場する昔から愛されてきた棚田の一つになります。

もともと千曲市は姥捨伝説に由来する地域であり、この名前をとった棚田は人気スポット。

水を張った田に月が映るという「田毎の月」が有名です。

三重県熊野市 丸山千枚田

三重県の丸山千枚田は、一望できる棚田としては日本最大のもの。棚田好きなら一度は訪れたいスポットです。

日本有数の数の田の集合体。棚田は見るものを圧倒する魅力がありますね。

本来であれば水田ができないような丘陵地に作られた棚田です。

元々は2,000枚以上の田があったようだが、減反政策などの影響から現在は1,300枚まで減少しているといいます。この景色を大切にしていきたいですね。

意外と多い棚田

実は有名な棚田以外にも多くの知られざる名所は多くあります。皆さんも地元だけで有名な棚田を一つはご存じなのではないでしょうか。

棚田の魅力を広げようと1999年には当時農林水産省によって「日本の棚田百選」が選ばれています。

元々は棚田の文化を維持していくために選定されたのですが、これを求めて全国を観光する方もいらっしゃるとか。

棚田で作られたお米ってどうなの?

棚田で栽培されたお米の中には上質なものが多く存在します。

平地に作付けされた水田と比較すると、昼夜の気温差が大きくなり、稲がゆっくり成熟するという特徴があります。これによって甘みが増すなど、以外にも棚田は好立地だということがわかります。

また、水源が近いために汚れの影響を受けにくく、うまみの元となる微量元素を多く獲りこむことができリるとされています。

また、棚田地域では、周囲に人の手の入っていない自然環境が整っていることが多く、カエルやタガメなど環境が良くないと育たない生態系が残っています。これによって品質の良いお米が育てらるといいます。